2023.4/29(土) ~ 2023.6/18(日)
- 大津市
滋賀県立美術館「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展」で近代日本画を堪能【大津】
小倉遊亀と日本美術院の画家たち展
日時 | 2023年4月29日〜6月18日 9:30〜17:00(入場は16:30まで) 月曜休 |
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会場 | 滋賀県立美術館 展示室3 (大津市瀬田南大萱町1740-1) |
料金 | 入場料/一般1,200円、高大生800円、小中生600円 |
問い合わせ先 | 077-543-2111 |
リンク | https://www.shigamuseum.jp |
1984年(昭和59年)に開館し、2024年に40周年を迎える滋賀県立美術館。
日本美術院を中心とした近代日本画を主に収蔵する滋賀県立美術館が、その40周年を目前に原点へと立ち返り。
今年4月29日から(6月18日まで)の期間限定で、「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展」を開催しています。
滋賀県立美術館 企画展 4月29日〜6月18日 「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展」
滋賀県大津市に生まれた日本画家 小倉遊亀を一望するこの展覧会。
初期から晩年にわたるまでの所蔵品や借用された代表作はもちろんのこと、アトリエに残された下絵や原稿なども資料を目にすることができます。
小倉遊亀の原点とも言える「第1章 日本美術院の再興とそこに集まった画家たち」
小倉遊亀さんを知る前に、まずは日本美術院についてを知る展示です。
展示を案内していただくと、さっそく美しい日本画が目に飛び込んできます。
自然を連想させる淡い色使いの日本画は、スーッと馴染んでいく感覚です。ひとまとめに日本画といっても、その印象は様々。
滋賀県立美術館で所蔵されているのは上の2点。春・秋も存在するそうです。これは気になりますね。
こちらは、様々な青を多用した作品だそうです。俯瞰でみる広大な景色ではあるものの、人々の様子は緻密に表現されている「細密描写」。
この作品の後に、「細密描写」が日本画で流行するのだそう。同じ日本画でも、時代の流行ってあるんですね。とても興味深かったです。
「第2章 日本美術院の発展と小倉遊亀」では小倉遊亀さんの作品を存分に
小倉遊亀さんの代表的な作品の中のひとつ「姉妹」の前で、小倉遊亀さんについてご説明をいただきました。
明治28年(1895)滋賀県大津市に生まれた小倉遊亀さん。
学校を卒業後、教職に就くも画家への道を諦められず、大正9年(1920)安田靱彦さんに弟子入りを志願したそう。
日本美術院を身近に感じていたことから、その5年後に作品を初出展。その翌年より連続入選を果たし、昭和7年(1932)には女性初の美術院同人に推挙されたそうです。
この第2章では、日本画作品はもちろんのことアトリエに残された下絵や原稿なども展示されていて、小倉遊亀さんを身近に感じることもできます。とても贅沢な感覚です。
「第3章 花開く日本美術院芸術」では小倉遊亀さん以外の作品を
展示の最後となる第3章には、昭和期に制作された、小倉遊亀さん以外の作品も楽しめますよ。
滋賀県立美術館ディレクターの保坂さんと学芸員さんより展示会の説明。そしてオープニングセレモニーも
内覧会ではその後、滋賀県立美術館内にある「木のホール」で、今回の企画展と小倉遊亀さん自身、そしてその作品などをご説明いただきました。
館長の保坂さんや学芸員さんの、熱い想いと作品への愛が伝わってきました。
…そしてさらに、エントランスにてセレモニーも行われました。ご招待いただけて本当に幸せでしたー。
素晴らしいひとときをありがとうございました。
さらに、期間中には関連イベントも様々に催されていますので、詳細はHPをチェックしてくださいね。
みなさんもぜひ足を運んでみてくださいね。本当に本当におすすめです。
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