- 近江八幡市
G-NETしがが開催するジェンダー平等ミーティング。10月に行われたテーマ「性の多様性について考える」に参加してきました!【近江八幡】
近江八幡にある滋賀県立男女共同参画センター〈G-NETしが〉が主催する「ジェンダー平等ミーティング」。
性別・年齢を問わず誰もが自分らしく生きられる社会を目指すための機会で、誰でも無料で参加可能。
毎月1回、年間を通じて行われるミーティングにより、ジェンダー平等に対しての考えや、よりよい社会へのアイデアなどを意見交換する交流の場です。
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https://chekipon.com/archives/63842
10月11日(水)のテーマは「性の多様性について考える」
最近では自然に耳にするようになったLGBTという言葉。意外と身近なテーマだけに、会場には大学生をメインに40〜50人もの人が集まっていました。
講師は日本LGBT協会代表の清水展人さん。
女性として生まれた清水さんは、幼少期から自分の性に違和感があり、学生の頃、たまたま手にした本がきっかけで性同一性障害を知ったそう。それから、自身と葛藤しながら年月を重ね、性別適合手術を受けて戸籍を男性に変更したといいます。
ジェンダー平等ミーティングでは、“性の在り方はいろいろある”ということで、セクシャリティを示す4つの要素を説明してくださいました。
【4つの要素】
・性的指向/恋愛感情や性的な関心・興味がどの性別に向いているか
・性自認/自分がどのような性別であるか又はないかについての認識
・性表現/服装・髪型・仕草・しゃべり方などの外部的な要素
・性的特徴/生物学的な性別を示す身体的特徴・行動特性
分かりやすいスライドと解説で、LGBTについての基本的な知識を知ったところで…清水さん自身の経験から、リアルな想いや本音を教えてくださいました。
「誰もが自分らしく生きて欲しい」と話す清水さん。多様な性の在り方を安心して語れる地域や学校、職場づくりを目指しています。
お話を聞いた後のワークショップではまず、LGBTの人にとって「活動」や「参加」にどんな制限・制約があるだろうか?ということを話し合いました。
会場では、「職場での偏見」「役職や評価への影響」「成人式への参加がしにくい」「行政施設での対応(書類の男・女など)」「出産・結婚・子供」などがあるのではないかとの意見が。
また、制服・トイレ・更衣室・入浴・プールなどの活動も制限されることが話されました。
そして最後には、環境はどう変わって行けばいいのかを参加メンバーとともに話し合い、意見交換を行いました。
LGBTの人は「性的マイノリティ(=少数派)」とも言われますが、実は左利きの人やAB型の人と同じくらいの割合(=8〜10%)存在するといわれています。
見た目だけでは分からない部分があるからこそ「(LGBTの人が)そばにいるという感覚や意識をもつことが大切」なんだといいます。
今回のジェンダー平等ミーティングでは、日本でも少しずつ理解は進んでいるものの、生活環境や制度など、もっと具体的に考える必要があることを知る貴重な機会となりました。
さて、毎月1回開催されるジェンダー平等ミーティング、年度内の開催はもう残すところ後3回となります。毎回違ったテーマで異なる講師の話が聞けるから、興味のある回があれば、ぜひ参加してみてくださいね。
12月16日(土)13:30~15:30
「スポーツとジェンダー」 東近江バイオレッツ
1月27日(土)13:30~15:30
「企業の取り組みから考える多様性」 楽天グループ株式会社
2月10日(土)13:30~15:30
「古典文学をジェンダー史で読む」 京樂真帆子さん(滋賀県立大学教授)
さらに〈G-NETしが〉ではほかにも、セミナーや講習会、研修、「G-NETしがフェスタ」などを実施し、交流や活動の支援を行っているそう。
各種相談事業、女性のチャレンジ支援にも力を入れているから、気になる人はぜひ一度HPをチェックしてみてくださいねー。
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