【編集部コラム】人生はリズムだ!ノってノリまくれ!【第25弾】
多分もうハゲる。間違いない。だって一日の抜け毛の量ハンパないもん。秋は抜け毛が多くなる季節ですよって髪の毛フサフサの担当美容師が囁いてくれるんですが、そんな言葉まともに信用できねーよ。
古い毛が抜けるのは分かるぜ。でもその分新人が育たないと減る一方じゃないか。
ん、新人が育たないと?
それって組織でも抱える悩みよな。そうか、頭は社会の縮図なのか。
とまぁ、心の叫びはこれくらいにしまして、この前上の娘(高校3年生)と、「ゴジラのBGMは何拍子か」という話題で小一時間ほど盛り上がりました。
一応私のイズムを継承してくれているのでしょうか、娘も小学校の時から音楽を始めてもう8年。吹奏楽なので私がやっているバンドスタイルとは少し違いますが、音楽の話でアツくなれるのは小さな幸せだったりします。
で、このゴジラのBGM。
映画を見たことがない方でもこの音楽は耳にしたことがあるのでは?超有名で、シンプルながら耳に残るあのメロディはなんとも秀逸です。
ですがあの曲、「拍」が非常に難しい。
だいたいの方はこう口ずさみますよね。
「ゴジラ ゴジラ ゴジラとメカゴジラ」
複雑な音楽を身につけるときは適当な言葉をあてはめて覚えるというのは、とても正しい方法です。
少し専門的な話をしますと、この曲は「9/4拍子」です。もっと細かく言うと、4/4+5/4という拍子。
「ゴジラ ゴジラ … 1 2 3 4(4/4拍子)」
「ゴジラとメカゴジラ … 1 2 3 4 5(4/5拍子)」
となります。
しかしこれはあくまで出だしの部分。厄介なのはその後。
「ゴジラ ゴジラ ゴジラとメカゴジラ」
が3回続いた後、さらに拍子が変るのです。
「ゴジラ ゴジラ ゴジラとメカゴジラと●≧□¥≦〒&¶…」
ご存じの方はなんとなく分かるのでは?あれ、何拍子でなんて言葉当てはめるのがいいんでしょう?
という不毛な話題で、人生の大切な小一時間を娘と過ごしました。
結局、何拍子なのかもどんな言葉を当てはめるのがいいのかも結論は出ず。
で、こんな話の本当に大切なところは、こんなしょーもない話題を親子で小一時間盛り上がれたこと。
仲が良いというのはもちろんなのですが、気が付けば小一時間。時間を忘れて会話ということは、話のリズムとテンポが非常に噛みあってたからなのです。
音楽で大切なことは
「リズム・メロディ・ハーモニー」
と言われるように、リズムと言うのは非常に大切な要素。
いい声で歌が上手い人でもリズム感が悪いと下手に聴こえますし、逆に少し音程が微妙な人でも人一倍リズム感が良いと、心に響く歌になるものです。
そこでこのリズム感。
往々にして音楽だけではなく普段の生活でも非常に重要。
先ほどもお話しました通り、例えば会話。
せっかくいい話をしていても、リズム感やテンポの悪い話し方だとどうしても聞いていて飽きてしまいますが、抑揚があるお話だと自然と耳は傾いてしまうもの。
「話し上手」というのは、話の内容だけではなくリズム感がとても心地良い。
さらにいうと、会話にもリズムがありますよね。話すテンポや相槌の打ち方、返しをするタイミング、しいては言葉のチョイスなど。これもすべてリズム感が大きな要素となってきます。
これらいわゆる「空気のリズム」的なものを察する人とは非常に心地よく会話も弾みますが、そうでない人との会話は神経使って疲れる疲れる。
スポーツでもそう。球技でも走ることでも、リズムというのは生活すべてに大きく密接している要素。
空気が流れているから
時間が流れているから
心臓が動いているから
人間の体は最初に出会う楽器なんだと思います。生まれた時から心拍・呼吸・歩行というリズムを持っているのです。きっとこんな世界で生きているからこそ、リズム感というのは非常に大切なのです。
もっと壮大なお話だと、人生には多かれ少なかれ「波」というのがやってきます。それはいわゆる「困難」だったり「チャンス」だったり。
その波にどんなリズムで乗っかるか。これきっと、生きていくうえで非常に大きな要素なんだと思います。
話すのが苦手とかいう人がいますが、そういう人ってだいたい「話し方の本」みたいなのを読んでますよね。それって全然間違いではないんですが、実は全然違う部分にも改善点があったり。話のリズムというのを意識すると、人の聞こえも劇的に改善されるはずです。
ということで、真面目な話をツラツラとテンポよく進めてきましたが、結局ゴジラのBGMの後半はなんて言葉を当てはめたらいいのか教えてくれ!
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