【編集部コラム】五七五で楽しむ俳句の世界と松尾芭蕉(sho)【第18弾】

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【編集部コラム】五七五で楽しむ俳句の世界と松尾芭蕉(sho)【第18弾】

ミンミンと 蝉が鳴く中 歩く道
最近は ホントに暑い 日が続く
すぐ秋に なってほしいと 願う日々

…本当に最近暑いですよね。
暑いと思ったら急に大雨が降ってきたりするし、天気も結構不安定です。
過ごしやすい日がまた来てほしいものです。

なぜ唐突に五七五のメロディに合わせてコラムを書き出したのかと
疑問に思われた方が多いかもしれません。

今日は8月19日。
8=「は」、19=「いく」と読めることから、
8月19日は「俳句の日」とされているからでした。

1992年、京都教育大学教授で正岡子規研究で知られている坪内稔典氏が「俳句の日」に制定したのだとか。夏休み中の子どもたちに俳句を楽しんでもらう日でもあるそうです。確かに夏休みの宿題で俳句を詠む子どもたちも多そう。

俳句は、季語と五・七・五(十七音)を主にした定型詩。十七音という短い音の中に情景や感情を込めることができる、日本人にとっても本当に身近な文化とも言えますね。

各所で俳句教室や俳句大会が行われていますし、TV番組で芸能人が俳句で競ったり、新聞などにも俳句が掲載されていたりもしますね。

他にも「お~いお茶」で有名な伊藤園は毎年「新俳句」を募集していることは有名かもしれません。入賞者は「お~いお茶」のパッケージに俳句が掲載されるキャンペーンを実施。自分が読んだ俳句はお茶のボトルに載るのは結構うれしいですよね。選ばれたら自分の俳句が載ったボトルを探してしまうかもしれません。

「新俳句」というのは「季語」「字余り」「字足らず」でも構わないというかなり自由なスタイル。多くの人が俳句に気軽に参加できるので、これをきっかけに俳句の世界に飛び込む人もいそう。

新俳句 気まま自由に 詠みたいな

そんな身近な存在の俳句。
俳句といえば思い浮かべるの歴史上の人物といえば…?
おそらく「松尾芭蕉」と思う人が多いのではないでしょうか。

江戸時代の俳人で、芭蕉がその芸術性を高めたといわれています。「おくのほそ道」でも知られていますね。
滋賀にもゆかりある人物で、芭蕉の墓は大津にある義仲寺、木曽義仲の墓のそばにあります。
芭蕉の故郷は三重・伊賀ですが、残された遺言により、義仲寺に墓を立てたそうです。

芭蕉が生涯で980余句を詠んでいますが、近江で詠んだ句は106句もあるのだとか。
県内で芭蕉の句碑を所々で見かけますし、芭蕉はそれだけ近江を愛していたんでしょうね。

個人的に思い入れのある松尾芭蕉スポットが滋賀にあります。
JR石山駅と京阪石山駅を結ぶ駅前広場。
その広場に立っている「東海道を旅する芭蕉像」です。

ちょうど通勤途中にあるということもあり、毎日芭蕉に挨拶する気分で通り過ぎているので、すっかり馴染みの場所になりました。ビルに囲まれる広場に佇む芭蕉は、ちょっとシュールな光景にも感じられますね。芭蕉が現代にタイムスリップして旅をするというようなシチュエーションを想像してしまいます。

この像は没後300年を前にした1993年に地元の自治会が建立したもの。30年近くも石山の駅前を見守ってきた存在なんですね。

石山には他にも芭蕉ゆかりの場所があります。
石山寺駅の西・近津尾神社(ちかつおじんじゃ)にある「幻住庵(げんじゅうあん)」。芭蕉が4ヶ月間暮らした草庵で、現在残っている建築は1991年に再建されたものみたいですが、芭蕉が過ごした当時の雰囲気を感じることができるかもしれません。

近江には 芭蕉ゆかりの 地が数多

芭蕉が近江で詠んだ句とそのゆかりの地を巡りながら、そこで感じたことを俳句にして詠んでいくのも面白そうだなと思いました。何気なく通り過ぎていた場所も実はゆかりの地だった、ということがたくさんありそうな気がします。

気軽に詠めて奥の深い俳句。五七五で広がる世界に触れてみませんか?

 

 

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sho
sho

チェキポン編集部のデザイナー。滋賀の楽しいものからかわいいものまで日々探索中。

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