- 甲賀市
外国人と学んで、理解と交流が深まる「防災教室」
9月11日(日)、甲賀市水口町で開催された「外国人といっしょに学ぶ防災教室」
に行ってきました。
講師陣は、「やさしい日本語」有志の会の方。
※「やさしい日本語」の普及や外国籍住民のための防災教育の啓発を行っています。
まず、日本人向けに「やさしい日本語」とは何かを教えて下さいました。外国人に情報提供するときには、
英語や母国語が必要と思いがちだけれど、専門用語や理解しにくい言葉は使わず、「やさしい日本語」の
ルールにのっとって伝えれば、日本語でも情報提供が出来ると知って、目からウロコでした。
例えば、
「身の安全を確保してください」と何度話しても、「身」「安全」「確保」が理解できなければ、正しい行動はできません。
「自分の体を守ってください」と説明すれば、納得してもらえると説明していただき、とても大切な心得を学習しました。
次に、外国人の方たちを交えて、一緒に防災について学ぶ時間です。
さあ、今地震が起きました!
「自分の体を守ってください」「机の下に隠れてください」「頭を守ってください」
「机の足をしっかり持ってください」という講師の声に参加者が一斉に避難行動を起こしました。
そのあとには、事前学習をした「やさしい日本語」を使って、外国人の方に防災マップの見方を説明します。
「家から一番近い避難所は」「洪水のときの避難場所は」など、地図に赤丸のシールを貼って、確認することが出来ました。
災害時に便利なグッズの説明もありました。
食品用ラップは「洗い物を減らすのに便利」「ケガをしたら巻いて止血したり、三角巾のかわりにも」と実際に説明を受けて、
外国の方はもとより日本人にも勉強になりました。
主催者の甲賀市国際交流協会では、今後「やさしい日本語」による防災教室を甲賀市内各所で開催予定とのこと。
災害時に外国の方に情報を発信・伝達する役割のある組織や団体の方をはじめとする、
たくさんの人にぜひ参加してもらいたい、実践的な内容の教室でした。
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