左義長まつりにゾッコン!~「けんかで燃える!」編~2017
~アート過ぎる!編~ をご覧下さったみなさん、続編もぜひお付き合いください。
3月11日の初日のダシのすばらしさに感動している私に、「きれいな姿で見てもらえるのは今日だけなんですよ」とささやいた、はっぴ姿のお兄さん……。
その言葉の意味とダシコンクールの結果が気になり、二日目の翌日、最終日にも近江八幡に引き寄せられるように繰り出した私…。
まずは初日午後の渡御(とぎょ)の様子を…
日牟禮八幡宮を出発した13基の左義長が、旧市街地を3時間程かけて練り歩きます。
「そろそろ来るかな?」と左義長の到着が待ちきれないおばあちゃんが、軒先で首を長くして待っておられます。
左義長の飾りで使われている赤紙のミニ版の竹が、どのおうちにもこんな感じで飾られ、お祭り気分も盛り上がります。
チョンチョンと打ち鳴らされる拍子木の音。カランコロンと下駄の音。
「チョウヤレ、チョウヤレ」「マッセ、マッセ」と威勢のいい掛け声が近づいて来ました!
赤紙が狭い路地の電線に引っ掛からないか心配するほどの、背丈の高い立派な左義長がどんどんと連なって来ます。子どもたちもかわいい掛け声で、左義長を引っ張っています。
第一区の「吉兆成就 白竹星模様飾り」は、吉兆の象徴である鶏と、捕まえる道具である竹編みかごを表しています。大人も少年たちも、紫に髪を染めて「今日は特別!」という感じで、ほのぼのとしたお祭りの雰囲気がいいですね♪
仲屋(すわい)町の「左義長にありがとう」は、松竹梅や鶴亀の縁起物が昇る朝日とともに色鮮やかなデザインです。亀の甲羅はパイナップルの皮、梅の花弁ははまぐりの貝殻を使っているそう。
さて、ここからは二日目です。
昨日よりも天気がよく、青空に誘われて日牟禮八幡宮の境内には屋台も人もぎっしりです。なんだか奥の方では、左義長が右に大きく倒れ、緑色のはっぴの人が慌てているみたいです。
まさぴょん
hatchiさん、急いで見に行こう!
hatchi
えっ?!まさぴょん、どうなってるん?壊れてるやん!
まさぴょん
これが、昨日はっぴのお兄さんが言っていたことなのね…
まさぴょん あんなにきれいなダシだったのに…無残な姿になっちゃって…
hatchi 昨日見た、ツルも亀もいないし、バキバキやん!
まさぴょん
これが左義長同士の『けんか』と呼ばれる『組み合わせ』なのよ
hatchi 白い編みかごの右のほうも壊れてるやん!
hatchi コレ、二基の棒が絡んで、何がどうなってるの?
まさぴょん ダシが突き破られて、木材が割れるバキバキっていう音!
まさぴょん なんかテンション上がる~
hatchi (テンション高いな……)
hatchi これでもか! これでもか! って、もうかれこれ1時間くらい経つんじゃない?
まさぴょん
すっごいエネルギーを感じるよね~
hatchi こっちも手に力が入るわ~!
hatchi これこそ、由緒正しき、神さまも認める公開けんかだよね!
まさぴょん hatchiさん、今にも参加しそうな顔しちゃダメですよ~
ふと足元を見ると、どのダシの黒豆でしょうか…地面には赤紙が散らばり、「闘いの跡」という感じです。
さて、ダシコンクールの結果が気になる方へ。上位5位を発表します!
優勝は、こちら(↑)!
為心(いしん)町の「しあわせ、時代を超えて」。歌合わせ、香合わせ、合わせ貝、合わせになった鶏の4つの合わせで「四合わせ=しあわせ」。鶏もまるで生きているかのようです。デザインも雅なダシですね。
準優勝は、宮内町の「日輪の長鳴鶏~大勲位菊花大綬章~」。勲章のように光り輝いていますよね。
ちなみに…
☆3位は、アート編で紹介した「枡々円満」
☆4位は青海苔で装飾した折傘の魚屋町
☆5位は私のお気に入りの「ブレーメンの音楽隊」
でした!
この後20時から、上位5基は一斉奉火され、クライマックスを迎えます。残りの8基も順次炎に包まれ、夜半遅くまで左義長まつりは続きます。
氏子たちのまつりを盛り上げる心意気は、思いのこもったダシとともに奉納され、湖国の春の訪れを告げる「熱~い」二日間に私の胸も熱~くなりました。
今年、見逃したあなた!来年はぜひご自分の目で、身体でお確かめくださいね。
左義長まつり
日時 | 2017年3月11、12日
初日:13:00~17:30 二日目:10:30~22:40 |
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会場 | 日牟禮八幡宮 |
料金 | 無料 |
問い合わせ先 | 近江八幡市観光物産協会
0748–33-6061 |
リンク | http://www.omi8.com/maturi/sagicho.htm#schedule |
備考 |
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