紅葉の隠れた名所・教林坊で癒やしのひととき
12月2日(土)、「教林坊・小堀遠州名勝庭園 紅葉ライトアップ」に行ってきました。
西暦605年にあの聖徳太子によって創建されたと伝わる教林坊。
真っ暗な駐車場からほのかな灯りを頼りに石段を登っていくと、少しずつ漏れてくる燃えるような紅葉の景色。歩道からはなかなか見つけにくい場所にあるため隠れた紅葉スポットとして有名で映画のロケ地として使用されることも度々あるのだとか。
ヨシ葺き屋根と差し掛かる紅葉の葉との美しさが見事。
こちらには太子像・市指定重要文化財の釈迦如来、屋根裏階段を上った先には大黒天が祀られており、他にも時代劇でよく見られる公用籠も間近で見ることができます。大黒天の前にはおみくじも。試しに引いてみると「吉」でほっ・・。
珍しい石にちなんだ御守りもありましたよ。
約300本の紅葉の木が植えらている3000坪の境内、150基のライトで照らされた真っ赤な景色は圧巻。寒さも忘れ立ち止まり、しばし時を忘れ鑑賞や撮影を楽しんだり、紅葉をバックに記念撮影するカップルの姿も。
真っ赤なじゅうたんにちょこんと座る仲良し地蔵。こちらは縁結び・夫婦円満のご利益があるとのこと、かわいらしい姿にほっこり。
紅葉だけでなく竹林の名所としても有名な教林坊。
ライトアップされた数千本の竹林は何とも幽玄な景色を醸し出しており、まるで大昔にタイムスリップしたかのような不思議な心地にさせられます。真っ赤な紅葉と青の竹林とのコントラストも見物です。
江戸時代に小堀遠州によって作られた名勝巨石庭園もさらに風情と美しさを際立たせています。水に浮かぶ紅葉の葉も美しいですね。
水琴窟(すいきんくつ)とは竹筒に耳をあてると美しい音色が楽しめるというもの。
これは地中に埋まった甕(かめ)の上から水滴を落とし、甕中で反響することで琴のような音が出る仕組みになっており、遠州によって考案されたものだそう。心地のいい音色にぜひ聞き入ってみて。ライトアップされた紅葉と共に楽しむとさらに幻想的。
本堂にも上がることができます。本堂山側の石窟には聖徳太子作と伝えられている御本尊 赤川観音が祀られており困難な願いも二度参れば叶う「再度参りの観音」として信仰されています。
美しい景色にしばし時を忘れすっかり魅了されてしまった私。今年のライトアップはもう終わってしまいましたが来年以降も開催予定なのでぜひ訪れてみて。
コメント