- 甲賀市
巨大な絵が出現!?『うしかい田んぼアート 田植え体験』
6/9(日)、甲賀市水口町牛飼でうしかい田んぼアート田植え体験が開催されました。
ゆみ
「田んぼアート」とは、田んぼをキャンパスにして、色の異なる苗を植えて巨大な絵を描く事です♪
「田んぼアート」は1993年に青森県の田舎館村(いなかだてむら)で村おこしの一環として始められ、いまや全国的に広がり、様々な地域でも取り組まれるようになりました。
ゆみ
田舎館村の田んぼアートの風景はココから見られます。本当に素晴らしいので、是非チェックしてみて!
うしかい田んぼアートでは、毎回甲賀市にちなんだ絵柄を描きます。
第4回目となる2018年は、甲賀市消防団のキャラクター「にんくるけし丸」に決定。
紫・黄・白・赤・濃緑・橙の6色の稲を植えて絵柄を描きます。
絵柄の部分は事前に植えられていて、田植え体験では、背景となる苗(もち米)を植えていきます。
ゆみ
6色の稲は青森県に注文し、取り寄せたものなんだって!
絵柄や文字の部分は約2100本のピンで枠を固定し、それぞれの色の苗が植えられていました。今はまだ緑の苗ですが、成長していくにつれ色がはっきりと分かるようになります。
hatch
ところで、この絵って、どうやって書いているの?
ゆみ
気になるよね!単に平面的に絵を描くと、真上から見ない限り、ちゃんと見えないよね・・・?
そのため、まずは、どこから見るのか、という事を基準に現地を測量。
そして絵柄は遠近法を駆使して図面を作成。それがこちら。
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hatch
んんん???これが、さっき見た「にんくるけし丸」なの?
ゆみ
そう!パっと見、不思議な絵だよね。これは遠近法を使って、実際の見学ポイントからきれいに見えるように計算し尽くされた図面なんだって!
うしかい田んぼアートは、すぐ横を走る信楽高原鐵道の車窓から眺められるように測量が行われています。そして出来上がった遠近法のデザインを座標化。実際の田んぼに目印となるピンを正確に固定し、デザイン通りに色の苗を植えていく・・・・。今日、この日を迎えるまでには、かなりの準備が想像されます。
絵柄の決定や、稲の注文、測量など、去年の12月から準備が行われていたそうです。
雨が少し心配な中、開会式では「うしかい田んぼアート」の実行委員会、甲賀市副市長、そして甲賀市のご当地キャラクター「にんじゃえもん」も登場。
ゆみ
「にんじゃえもん」も2016年に田んぼアートのデザインに選ばれたんだよ♪
実行委員長の山田さんは「耕して、種をまいて、世話をして・・・秋の実りや稲の生育を見ながら”いかに食べ物が大事か”という事を、田植えをしながら身に着けてほしい」と開会式で挨拶。
2015年に、地域のみなさんによる小さなアートとして取り組み始めた田んぼアートは、今では甲賀市の初夏の風物詩となっています。信楽高原鐵道の車窓から眺めるアートとして広く知られ、全国から乗車しに訪れるまでに。
さぁ!田植えが始まりました!
300人以上の参加者が、一斉に田んぼへと入ります。青赤黄の忍者の衣装は甲賀市役所の新入職員のみなさん。JAの新入職員も研修として参加されていました。
子ども達も頑張っています。
田んぼから少し高い所をを走る信楽高原鐵道。
信楽へ向かって走る車両より、乗客が田植えをしているみんなに手を振ってくれました。
先程まで何もなかった部分に、均等に苗が植えられてきました。
小さな手で丁寧に植えていました♪
子ども達は、次第に苗よりも泥あそびに興味が。
親子で田植え体験に参加する姿も多く見られました。
・・・コケてます。
もう、こうなったら開き直って泥んこに(笑)!
甲賀市の隣、湖南市から初参加の兄弟。
泥んこになりながらも、楽しそうに苗を植えていました。
田んぼにはヤギも応援に(?)駆けつけてくれました。
三毛のヤギは「こじろう」、黒いヤギは「むさし」。
子ども達に大人気。田植えの疲れも癒されます。
緑のTシャツを着た「うしかい田んぼアート実行委員会」は、みなさんとても気さくで親切です。
今度は信楽から貴生川へと向かう車両に、みんなで手を振っています。
「車両からの眺めを楽しみにしていてね!」とメッセージを送っているみたい♪
参加者にはうしかい産キヌヒカリのおにぎりと、甲賀のお茶が配られました。
真っ白でつやつやのごはん。本当においしいお米は、一番の贅沢なのかも♪
田植えで、おなかペコペコ。みんな美味しそうに食べていました。
お楽しみのモチちつき大会が始まりました。
少しずつ順番についていきます。できたてのお餅は参加者にふるまわれました。
田植えの大変さと、お米のありがたさ、美味しさを実感できた一日となりました。
うしかい田んぼアートは、苗が成長するにつれ、絵柄がはっきりと浮かび上がり、信楽高原鐵道の車窓から、秋頃まで眺める事ができます。
みんなで植えた苗が、どんな絵になるのかお楽しみに!
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