人と人との接着剤になりたい【FMおおつ】古田誠さん

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人と人との接着剤になりたい【FMおおつ】古田誠さん

「FMおおつ」…このフレーズを聞いてなにそれ?っと思った方!
私も一緒です。でも、名前を聞くだけでそれが何なのかは、分かりますよね。

という事で、早速ですが【FMおおつ】の立ち上げに奔走する古田誠さんに会ってきました。

――古田さん、まず一番聞きたい質問なんですが
「エフエム滋賀(e-radio)」とどう違うんですか?
「既にe-radioがあるから十分」っていう話になりませんか?

古田さん

いきなり、ストレートな質問ですね。大きな違いは、滋賀全体をカバーする広域放送と大津市(堅田〜瀬田)のみを範囲とする狭域放送の違いがあります。
それだけだと、大は小を兼ねるでFMおおつの意義って見えにくいですが、私がこの大津市に地域FM放送が一番必要なのが災害対応です。
過去の2つの大震災にて、直後の被災者にいちはやく細かい現地情報を届けたのは、現地のローカルラジオ放送でした。危険箇所の報告や避難所情報、配給情報からインフラの再開報告までを細かくフォローできるラジオは今なお必要とされています。

――なるほど、最大の動機は「いざと言う時の為」って事ですね。

古田さん

はい、まさにそのとおりです。実は私は28年間毎日新聞におりまして、阪神大震災の当時は記者として現地の混乱を目の当たりにしました。その後、和歌山放送(ラジオ局)に9年間勤務、和歌山県や和歌山大学の産官学で震災時のラジオの役割(あり方)を研究するプロジェクトを経験しました。

――新聞からラジオ、、、報道のスペシャリストなんですね。

古田さん

そんな持ち上げられ方すると、こそばいですが、今年60歳を向かえたことを転機にゼロから会社組織を立ち上げ、この大津の街にローカルラジオを作る事に発起しました。

――大きな決断ですね!古田さん、これまた聞きにくい質問ですが「大津市にFM局を!」って言うお話は、これが初めてじゃないと聞きました。つまり、何回か立ち消えになった事があるお話ですよね。今回は会社も設立され多くの賛同者も集まってますが、認可獲得に向けての手応えはどんな感じですか?

古田さん

なにはともあれ認可ですよね。一言で言えば”総務省次第”なんですが、この部分は人脈や経験、そして認可側が認めるだけの本気度(送信設備の機材は購入してるのか?スタッフは?技術は?などの環境整備、さらに経営の見通しも)が試されます。色々な方に応援していただいているので必ず形にさせて頂きます。

――(熱い)そう言う熱意と覚悟で、一歩手前と思えるところまで来たんですね。最近は番組作りの為のオーディションなども行われてるそうですね。どんな番組を作っていくんですか?

古田さん

よくぞ、聞いてくださいました。災害時に頼りにして貰うためには、日頃からその存在(具体的には周波数)を知ってもらわないといけません。その為には、皆さんに愛される番組作りが必須、【FMおおつ】では、「同じ景色をみて同じものを愛する人たちをつなげたい」というキャッチフレースを掲げ、生放送を多くした大津の魅力溢れる番組を作っていきます。オーディションは随時開催してますので、一緒に番組を作ってみたい方は是非ご連絡を下さい。

――ゼロから作るわくわく感。60歳から第二の青春ですね!そう言えば、古田さんクラウドファンディングで何やらキャンペーンを企画してると聞きました、その詳細も教えて頂けますか?

古田さん

ご紹介ありがとうございます。一人暮らしの高齢者の方1000人にラジオを贈る運動をスタートしました。災害時に機能する高性能なラジオをお一人お一人に直接届ける企画です。

――1000人のリスナー確保ですね!(ニヤリ)

古田さん

(ミエミエかも知れませんが)そう言う意図も含まれますね。

――2月にスタートしたこのFMおおつプロジェクト!当初の開局予定の10月が迫ってきました。お話を聞けば聞くほど大詰めの忙しい時期ですね。古田さん貴重なお時間と興味深いお話ありがとうございました。

FMおおつの進捗動向は、今後も追いかけていく予定です。

周波数とか確定したら、いち早く皆さんにお知らせしますね。


FMおおつ

TEL 077-510-7239
住所 大津市山上町5-37 シャルム皇子山1-B
営業時間 10:00~18:00
定休日 土・日・祝・年末年始
駐車場
ホームページ http://fmotsu.com/

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hatchi

チェキポン編集部。大津市在住。コーヒーとビールと活字があればとりあえず生きていけます。今はもっぱら自転車にハマってます。

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コメント

高田博司

今日の防災フォーラム滋賀、参加させて頂きました。
防災士の立場からすると、情報を取得する方法として、アマチュア無線が最良と思いますが、高齢者はラジオの方が手軽で馴染みがあり、取っ付き易いと思いますが、パネラーの皆様のお話をお聞きしますと、ラジオが一番情報が正確とのこと。
地域で啓発時には、ラジオの必要性を説いていきます。
今度は、滋賀県の防災に関した情報もお聞きしたいです。

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