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「六斎念仏踊り継承発表会」で民俗芸能にふれてみる

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「六斎念仏踊り継承発表会」で民俗芸能にふれてみる

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「六斎念仏踊り」って聞いたことがあります?

朽木古屋(くつきふるや)に伝わる六斎念仏踊りの継承発表会っていうのが玉泉寺であるらしい…ということで、取材することとなりました!

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ここで「六斎念仏踊り」について解説。

「六斎念仏踊り」とは、仏教の教えで定められている「六斎日」に行われた念仏のこと。

「六斎日」っていうのは、仏教上の戒律を行う6日間のことで、この6日間は不吉とされていたことから、盆行事として各家の精霊供養のために踊り手と演奏者が、一晩中踊り続け、集落内の各家を回ったとのこと。この日に行う踊り念仏のことを「六斎念仏」と呼ぶそう。

始まりは平安時代、念仏を広めた「空也」に始まるとも伝えられているけれど、詳細は明らかになっていないそう。
平成10年には県選択無形民俗文化財に選定されているほど、歴史ある民俗芸能とのことです。

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その歴史ある「六斎念仏踊り」だけど、平成25年から演奏者や踊り手がそろわず、行われない年が続いているんです。
そこで「なんとかしたい!」と願う数人が集まり、継承プロジェクトが始動。都市のアーティストを迎えて昨年から復活されたんです!!

というわけで、大変前置きが長くなってしまいましたが、見学会に・・・

場所は、朽木古屋。滋賀県でももっとも西側の山間部。

途中、何度も譲り合いながら山深い道を「これでもか~」というほど進むと、目的地の玉泉寺に到着しました。

申し込みが必要で、定員が限られていたにも関わらず、定員を超える130名近くの人たちが県内外から集まったそう。報道記者の方や、記録を残すためのカメラも設置され、とても賑わっていました。

里帰り中と思われる小さいお子さん連れのご家族や、地元のお年寄りの方、県内外の民俗芸能に関心のある人たちなど、年齢も住んでいるところもさまざまでした。

境内には大勢の人が入り、撮影は可能なもののシャッター音とフラッシュは禁止。
とのことで、撮影は極力控え、しっかりと目に焼きつけてきました。

先にも書いたとおり「六斎念仏踊り」は、精霊供養のための踊り。

「一時ではありますが、仏様になってもらいたい。しばらくあの世へ行っていただきます。そしてすぐに帰ってきていただきます。心静かに聞いていただきたい」とのジョークも交えた、保存会代表・梅本一義さんの開会の挨拶に、場が和みます。

その後、武田力さんより演目の説明と太鼓・笛・鉦を務める方の紹介がありました。

鐘がなり、念仏が境内に響きわたります。

踊り手は太鼓をたたきながら、立ったりしゃがんだりしながら、しなやかに静と動を繰り返し、動きの大きな踊りを踊ります。

スタッフの方からは
「本番に向けての準備や稽古への熱心さ、古屋の六斎念仏踊りを踊ろう、伝えよう、習おうという、熱い思いを感じました」
といった感想をいただきました。

今年からは地元の若い人2人も加わったことで、継承プロジェクトにとっても大きな年となったのだろうと思います。
継承するための活動は、とても地道な取り組みなのかもしれませんが、歴史と思いの詰まった活動の今後に期待したいですね。

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hatchi

チェキポン編集部。大津市在住。コーヒーとビールと活字があればとりあえず生きていけます。今はもっぱら自転車にハマってます。

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