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アートが帰ってきた!滋賀県立美術館リニューアルオープン記念展&コレクション展

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アートが帰ってきた!滋賀県立美術館リニューアルオープン記念展&コレクション展

まさぴょん

リニューアルオープンしたばかりの滋賀県立美術館の、記念展とコレクション展ってどんなんなん?」って思ってませんか?
「行ってきた!」感覚で、僭越ながら、このまさぴょんがご案内係を務めさせていただきます(*^^)v
まさぴょんのおすすめポイント」は、まさぴょんの勝手な個人的な感想なので、「軽~い」「おおらかな」気持ちで受け止めてくださいね。

リニューアルオープン記念展
「Soft Territory かかわりのあわい」

かかわりによって形作られた世界を「なわばり=テリトリー」として考えると、そこではどんなことが起こっているのでしょうか?
テリトリーの境目「あわい」は、未知のものと出会い、新しいものが生まれる場所でもあります。
かかわりのあわい」展では、誰かを拒絶するようなかたくななものではなく、軽やかでやわらかいソフトな想いにあふれた作品に出会えます。

4年間の休館中に、長浜市・高島市・東近江市で「滋賀近美アートスポットプロジェクト」が開催されました。
このプロジェクトに参加した9人に新たに3人を加えた、総勢12人の滋賀にゆかりのある若手作家の作品を一緒に楽しみましょう。

記念展は、注意事項を守ったうえでの写真撮影はOKです。
お気に入りの作品に出会えたら、お友達にも見せてあげたいですよね。

度會保浩

型板ガラスを仕立て直し、再構築した≪庭≫シリーズ
壁面に展示した≪境界の景色≫

☆まさぴょんのお薦めポイント☆
型板ガラスの一片一片をよーく見てください。様々な模様を見つめていると、ガラスの繊細な美しさに引き込まれます。

西川礼華

百合・椿・泰山木・芍薬などの花を布で包み、土に埋めることで風化させ、遺物のような存在を作った作品は、左手奥側
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
私は、過去に別会場で西川さんの作品を見たことがあり、右側のような岩絵具の作品のファンで、また出会えたことが何よりも嬉しかったです。

藤永覚耶

木の丸太が並んだ≪Transit≫シリーズ
スライスされた木の片面に図像を3色のインクで何度も刷ると、そのインクは毛細管現象により木の内部を通過し、反対側に無数の色の点となり像が浮かび上がる。その様子を超高速早回しで見せてくれる動画もあり。
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
まさぴょん風に言うと、「白い薔薇の花に、青いインクを給水させたら、青い花びらの薔薇になる」…それを丸太に置き換えて…できたこの作品たちを、丸太自身の持つ力強い自然力とともに体感してほしいです。

河野愛

タイトルの≪こともの≫とは「異物/異者」の古語である。
作家自身の出産をきっかけに、「母体と異物(乳児・胎児)」「貝と異物(真珠)の関わり」「異物(乳児)が異物(真珠)を生み出したかのような循環」を映像やライトボックスのある空間全体空間で表現している。
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
記念展のパンフレットにも採用されている作品です。最初見て「ん?なに?」と思われた方も多いのでは?赤ちゃんの肌って、柔らかくてかわいらしくて、思わずつんつんと触ってみたくなりませんか?そこに真珠を挟み込んだ写真が≪こともの≫ワールドになって広がっています。

井上裕加里

≪こうさするこうえん≫(彫刻の庭内)
一見すると、どこにでもある公園の滑り台とブランコであるが、よくよく見たら、滑り台はY字型。ブランコは、直角に配置され、相手と息を合わせないと遊べない。コミュニケーションについて考えることができる作品である。
≪Grouping≫(展示室内)
写真はありませんが、日本と韓国の高校生の、それぞれのコミュニケーションのとり方の対比を展示室内の投射でお楽しみください。
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
滑り台とブランコを見た瞬間に「彫刻の庭に遊具が新設されたんだ!」と思ったが、なんと展示作品だとわかって、二度びっくり。このブランコでコミュニケーションをとって遊べるのは、サーカス団級?

薬師川千晴

≪好一対の絵#knock No.4≫(左)
≪番(つがい)の絵画≫(中央)
≪右手と左手の絵画≫(右)
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
筆を使わず、両手をダイレクトに使っているので、ダイナミックで自由な世界感を醸し出しています。

石黒健一

≪百年後に見る鳥と魚の夢≫(ビデオ)
≪16色のルアーと釣竿≫
≪相関図≫
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
写真右側の細長い金色の彫刻は、当館開館当初から所蔵されている彫刻≪空間の鳥≫(コンスタンティン・ブランクーシ作)である。
当館の≪空間の鳥≫はブランクーシ―の死後、鋳造という形で再制作されたものですが、そのもとになったこの彫刻が制作された時期と、ブラックバスが日本に輸入された時期が重なるということで、その接点が「空間の鳥の形のルアー」16体制作に至る。
ビデオも放映されているので、この点を頭に入れておくと、作家の想いに近づけると思われる。

藤野裕美子

≪まじらう地点≫
滋賀、奈良、香川の空き家に残された家財道具や日用品、置物、庭の植物などを継ぎ接ぎして、岩絵の具で描いている。床から天井まで届く大きな5枚の絵画の間を、観覧者は行き来することができる。
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
一見、「油絵?」と見間違うほどの鮮やかな色合いと大きさに圧倒される。しかし、近付いて見てみると岩絵の具を使った日本画だとわかって改めてじっくりと見入ってしまいました。この作品はわざと裏からも鑑賞できるようになっています。能登川の北川織物工場の染型を使った模様を、作品の裏側からもぜひ、あなたの目で確かめてください。

松延総司

≪Pattern of Dark#1≫(展示室3内)
≪Pattern of Dark#37≫(展示室3内)
≪私の石≫    (展示室3入り口前通路)
≪Public Cream≫ (展示室3入り口前通路)
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
展示室3内の壁に注目してください。」と言わないと、展示室に馴染み過ぎて「作品とはわからない」作品です。フリーハンドの線を型紙によって再構築した作品が、展示室内の白い壁と共存しています。私の写真のように、ぜひ近付いてじっくり眺めてください。

小宮太郎

≪惑星の上で転げる星、或いは輪切りにされた光り≫
≪机上の林檎/苹果の下の卓≫
≪HOLE STATE[湖上の月]≫(壁に展示)
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
机の上で回る林檎、林檎の下で回るテーブル、回転し続ける五芒星の棚、林檎と引力と太陽と月と私たち、美術館と作品と鑑賞者。
別の視点(向こうから見たらどう見える?)を考えると、自分の住む世界もまた新たな世界かも…と思いもめぐる。

井上唯

≪”暮らし”と”作る”のあわい≫(主に壁面展示)
各地で収集した素材、使われてきた道具、手遊びで作ったモノ、作品のための実験ピースなど。
≪環≫(主に空間)
人間の営みの延長にある「作品」をギャラリーいっぱいに展示。
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
展示会場は観覧料不要スペースのギャラリーで、誰でも見ることができます。
天井から吊り下げられた網を見て「ん?蚊帳(かや)?」と思っていたら、ちょうど作家さんご本人が会場におられ、お話を伺いました。
琵琶湖で実際に使われていた漁網を、この展示の為にわざわざ消毒殺菌して持ち込まれたそうです。
床には、琵琶湖岸で拾った陶片、ガラス片がさざなみのように美しく展示されています。
中に入ってそこから外を見ると、また違って見えて、何度も訪れてみたい癒しの空間です。

武田梨沙

≪Unidentifiable(Realize)≫
機織り機を使い「織り」の技法を用いて「糸」による立体物を制作。
Unidentifiableは、人間が認識できない存在の事。
織り終えたモノを空間に展開すると、重力や風などの要素により、時として変化する。それを眺めることで、眼に見えない不確かな要素にRealize(気づく)。

☆まさぴょんのお薦めポイント☆
展示会場は観覧料不要スペースのロビーで、誰でも見ることができます。
綿糸、レーヨン糸で作られた作品だが、リニューアルオープンしたばかりの滋賀県立美術館のロビーの装飾にしか見えない。高い天井から吊り下げられていても、バランスといい、色味と言いあまりにも調和しすぎて、作品だと気づく人はいないのでは?
でも、高~い脚立に登って作品を間近で見たいです!
記念展後に撤収されていたら、きっとロビーが寂しくなるわ~。

リニューアルオープン記念コレクション展
ひらけ!温故知新ー重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに―

※コレクション展は撮影不可ですので、ご了承ください。

コレクション展の入り口を入って、左奥側⇓⇓⇓

0.≪桑実寺縁起絵巻≫をひらく
1.パノラマの視点
2.ストーリーを描く
3.祈りの情景
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
タイトルの「ひらけ!」の掛け声のように、開館を機に「絵巻物、屏風、掛け軸」など「人の手で開かなければ鑑賞できない」地域の文化財を紹介しています。
縁起絵巻は、長尺なものなので、上下巻を4期に分けて展示しています。
詳細は美術館に問い合わせるか、HPで調べて、全部見てみたいですね。
(「ひらけ!温故知新」展の観覧券1枚につき、会期中2回ご覧いただけますので、お得ですね)

コレクション展の入り口を入って、右奥側⇓⇓⇓

滋賀県大津市出身の日本画家「小倉遊亀(おぐらゆき)」のコレクション展示室
☆まさぴょんのお薦めポイント☆
小倉遊亀さんは、上品な絵を描かれるので、大ファンです。

まさぴょん

「Soft Territory かかわりのあわい」展会場に入ってびっくりしたのは「作品名も作家名も一切表記されていない(≧◇≦)」ことでした。
入り口で作品解説文を手渡されるのですが、小さい文字をその場で全部読むのはなかなか難しいですよね?
現代アートはなおさら、何か手がかりが欲しいもの…なので、まさぴょんなりに
簡単!解説」させてもらいました(*^^)v

まさぴょん

まさぴょんのおすすめポイント」では、どうしても見てもらいたい「作品の裏側」情報まで書きました(*^^)v
アートがちょっと身近に感じてもらえたら幸せです♪

リニューアルオープンをきっかけに、アートに触れて、発信もできたらいいですね☆
「滋賀県立美術館のリニューアルオープン記事」も併せてご覧ください⇓⇓

日時 2021.6.27㈰~8.22㈰
会場 滋賀県立美術館(大津市瀬田南大萱町1740-1)
料金 一般1200円(1000円) 高・大生800円(600円) 小・中生600円(450円) ※()内は20名以上の団体料金 ※身体障害者手帳をお持ちの方は無料 ※同時開催のコレクション展もご覧いただけます
問い合わせ先 077-543-2111
リンク https://www.shigamuseum.jp/
備考 コレクション展のみの観覧料:一般540円(430円) 高・大生320円(260円) ※()内は20名以上の団体料金 ※中学生以下の方、県内居住の65歳以上の方、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料※「ひらけ!温故知新」展の観覧券1枚につき、会期中2回ご覧いただけます。(同時開催の「Soft Territory かかわりのあわい」展は含みません。)

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まさぴょん

「滋賀応援団」の団長を目指しています。滋賀のいいところをいっぱい発信したいので、みなさんのまちの情報も教えてくださいね。

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