伝統的なほいのぼりの元でひと足早いお花見を~南山王祭

report

伝統的なほいのぼりの元でひと足早いお花見を~南山王祭

4月4日、日野町大窪の日枝神社で行われた「南山王祭」に行ってきました。

 

毎年決まって4月4日に行われるこのお祭りの見所はなんといっても「ほいのぼり」。

 

 

 

何だかこいのぼりのようなネーミングですが、春風にそよそよ揺れるのはこい・・ではなく桜に見立てられた紙のお花です。

 

 

まるでしだれ桜のような神社の境内に並ぶ23本のほいのぼりの下では、集まった方々がお弁当を広げたりお酒を飲んだりとそれぞれに楽しまれていました。

 

 

お昼ごはんの後のUNO。大盛り上がりでした。

 

 

出店もありましたよ。

ほいのぼりは竹を細く割り上げほいと呼ばれる竹ひごを作り、そこへ紙の花を付けたもの、ほいのぼりの上には御幣が立てられ神が宿るものとされています。五穀豊穣を祈願するこのお祭りは、県の無形民族文化財にも指定されているもの。

 

地域の人々にとっては4月4日はとても貴重な日で、皆さん会社も休んで参加されるそうですよ。

 

 

それもそのはず、

 

 

実はこのほいのぼり、町ごとに一本づつあるのですが、紙花はそれぞれの町の家庭で協力して作られ、ほいに取り付けるために夜に皆で集まり当日も町の方々によって御輿のようにかついで持ち込まれ・・と、ものすごーく手間がかかっているのです!

 

しかもこの紙花、毎年新しく作りかえられているのだとか・・!

 

 

頭が下がります。

 

 

「昔はもっとほいのぼりの数も多かったから、最後にやんちゃ坊主のおっちゃんがジャンプしてほいのぼりをひっこぬいて持ち帰ってたんや。子供も面白がって手伝ってくれてな~」と懐かしそうに語っていた町の方。

 

何でも、ほいのぼりを家の前に飾ると無病息災にあやかれるといわれていたのだとか。

 

 

今では本数が減り持ち帰ることはできなくなってしまったようです。

 

宴会を楽しむ大人をよそに、たくましく走り回る日野っ子たち。

 

 

……と、これはロッククライミング的な…?

 

 

 

桜のようにかわいらしい姿を発見。空気を読んで紙花を手づかみしてくれましたよ。

 

 

 

町の方々の中には外国の方も。

 

こちらのアメリカ人の方、日本語がとにかくお上手でびっくりしました。伝統文化を大事に守り抜く日野の方々に惹かれこちらに長く住むようになったそうです。
「今、日野にはイギリスやネパール、オーストラリアからも外国人が移り住んできていて面白いことになってるよ。みんなこうして祭りにも参加してるんだ。」

 

とか・・知らぬ間にすごいことになっていたのだなぁ~。

今年はお天気に恵まれ、まさにほいのぼり日和。普段は仕事などで忙しく近所でもあまり顔を見合わせる機会が無いとのことでしたが、この日は皆さんゆったりとしたときの中で会話に花を咲かせておられました。

 

祭りが終わり去っていく姿も絵になるほいのぼり。来年もお天気に恵まれ、澄み切った青空にほいのぼりが美しく咲きますように。

 

この記事が気に入ったら「ボタン」を押してくれるとうれしいです ▶︎

FUJICO

CHEKiPON編集部&ライター。西の湖の畔に住み、珈琲と日本酒を愛する仕事人間です。これといった趣味はないものの、ミーハーなので広く浅くなんでも知りたがり。滋賀の魅力が少しでも多くの人に届くように…と無責任に祈っています。

コメント0

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。

  • 幸せと愛を告げるオネエの言葉 HOROSCOPE占い
  • COLUMN編集部コラム
  • 滋賀ラーメン食べ隊
  • モルック最新情報
  • 読者モデル大募集
  • 正社員・アルバイト募集 一緒にチェキポンをつくりませんか?

MAGAZINE

CHEKiPON
2024年11月号
発行中

DIGITAL BOOK 最新号をデジタルブックで読む
CHEKIPON SDGs宣言 宮川印刷株式会社