- 東近江市
好みのお雛様を探しながら五個荘めぐりしましょ♪2017
2月4日(土)、東近江市五個荘の「商家に伝わるひな人形めぐり」に行ってきました。
美しい町並みには梅も咲き始めています。
まず[外村繁文学館]に入ってみましょう。
外村家は呉服木綿問屋でしたが、繁は数多くの作品を残す作家として活躍しました。
このお雛様は、御殿の屋根を取り払って人形を見やすくして、上から見下ろすと源氏物語の絵巻のように見えることから「源氏枠飾り」と呼ばれている物だそうです。
こちらもここで展示されている雛人形です。衣装をよ~く見てください。紙です。
紙で作られている「紙雛」は大正時代の作で、大変珍しい物だそうです。
このあたりは歴史的な町並みに美しい水路が流れ、2015年には日本遺産「琵琶湖とその水辺景観」に認定されています。
えさをやっている子どもたちに、水路の錦鯉が所狭しと集まって来ました。
こちらは「外村宇兵衛邸」の敷地内にある水路です。
釜を洗っても、鯉が米粒を食べて、水は美しさを保てる訳です。ここにも可愛いお雛様が飾られていますね。手作りの陶人形が赤いもうせんの上で微笑んでいます。
この外村家は、明治時代には全国長者番付にも名を連ねるほどの呉服類販売の豪商で、「御幸毛織」と言えばご存知の方もあるかもしれませんね。
この立派なお雛様は、京都御所を模した「御殿飾り」で江戸時代後期の物だそうです。
7人官女が結婚の準備のために、回廊をしずしずと歩いてくる様子が厳かに表されています。
こちらは[近江商人博物館]で展示されている「享保雛」です。江戸時代の享保年間以降に広く流行した町雛で、女雛の袴に綿を入れてふっくらとしているのが特徴です。
次は、スキー毛糸で有名な「藤井彦四郎邸」へ。
「このお雛様は一見の価値有りです」と紹介されたのが、京都老舗人形店「丸平」の京都人形細工司の名工「大木平蔵」作の物です。鼻が高く、お顔の美しいのが特徴だそうです。
書の博物館[観峰館]では「我家の雛飾りー小幡人形編ー」展が協賛開催中です。
かつてこの地域では子どもが生まれると親戚から、お祝いとして小幡(おばた)人形が送られました。近年は段飾りの豪華なお雛様に主役を奪われ、出番も少なくなりましたが、子どもの健やかな成長を願う気持ちが伝わる、温かみのある土人形ですね。
ここでは、一般募集した作品展「ひなまつり作品公募展」も同時開催中です。
伺った5会場の他にもさらに4会場あり、いろいろなお雛様に出会えるこの催しは3月20日まで開催されています。期間中さまざまなイベントが企画されていますので、ぜひ一日掛けてゆっくり訪れてくださいね。
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