- 東近江市
「悪いことをすると、ガオがやって来るぞ~!」2017
2月5日(日)、東近江市八日市の「ガオがくるぞ!大作戦」の出陣式に行ってきました。
雪の残る野々宮神社。しんしんと冷える真冬の夕方5時にも関わらず、続々と小さな子どもさん連れが境内に集まってきました。
神社の拝殿では、お祓いをしているようです。子どもたちが雪遊びをしながら、お祓いが終わるのを今か今かと待っています。
ちょっと近づいて見てみましょう。お祓いを受けている方たち、なにやら変わった後ろ姿ではありませんか?
気になるので、前に回って見てみましょう・・・
ええっ?
…どの人も、みんな怖すぎです!
お祓いが終わって、怖ーいかぶり物の方たちが境内に降りてきました。
これこそが、東近江地域に、いにしえより代々伝えられてきた「ガオ」の使いたちです。
「悪いことをするとガオに食べられるぞ!」「夜更かししたらガオが来るぞ!」と、幼い頃、親や大人に言われた経験があると、この神社の神主さんも懐かしそうに話してくださいました。
あちこちで、ガオの使いを怖がるちびっこの泣き叫ぶ声が、境内に響き渡っている中…
えっ?こんな恐ろしい顔をしたガオの使いに、しっかりした口調で話しかけている男の子がいます。
「良い子にしているから、お札をください」…お札って何かしら?詳しくは後ほど…
ところで、このガオの使いの顔のアップがこれです。
言い伝えの「もののけ」を、いまどきにビジュアル化をして10年目。
段ボールや粘土で形作りし、彩色した、地元の方の完全なる手作りだそうです。このガオの使いたちは、このあと市内の16軒のお宅を目指し、「悪い子はいないか~!」と戒めの訪問に繰り出して行きました。
そのあとの時間を、この怖キャラ「東近江のガオさん」が請け負います。
「ガオの使いは怖いけど、ガオさんなら会ってみたい」「最近引っ越ししてきたので、一度ガオさんが見てみたかった」という親子さんが、ガオさんと記念撮影♪
子どもたちが手にしているお札を見せてもらいました。
災いからは守ってもらえるけれど、魂を食べられちゃうのは嫌だから、良い子でいようね♪
子どものしつけや情操教育を新しい形で伝承する「ほない会」さんの、なんとも微笑ましい行事でした。
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