新緑を楽しみ歴史に触れる  第31回「一日回峰行」

新緑を楽しみ歴史に触れる  第31回「一日回峰行」

520日(土)、何をしても清々しい「新緑」の季節に、長浜市北野町で開催された、「一日回峰行(かいほうぎょう)」に参加してきました。

「回峰行」とは、平安時代前期の天台宗の僧である、「相応和尚(そうおうかしょう)」が始めた仏教・修験の巡拝行のことです。本来は比叡山にて千日をかけて行います。その間は飲まず食わず。達成できなければ山中にて自害しなければならない、まさに「苦行」と呼ぶに値する厳しい修業とのこと。その行の創始者である「相応和尚」が、滋賀県長浜市北野町(旧近江国浅井郡)出身なんです。その北野町にある、「五先賢の館(ごせんけんのやかた)」が今回の一日回峰行(8.5kmの道のりを歩く、プチ体験コース)のスタート地点。長浜駅から車で北に向かうこと、約27分。

■日程

8:45     受付(五先賢の館にて)

9:00   開会行事

9:20   回峰行出発(随時休憩) 12:30まで、大広間跡などで自由に食事、城跡散策

12:30 「大広間跡」を出発

14:00  五先賢の館 到着 新緑のお茶会(遠州流お抹茶のおもてなし)

14:30  記念講演会

15:30  解散

■体験内容

 

準備体操後、いざ出発。花と緑の中、登山口を目指します。

 

え、こんなに「急に山道」っぽいところから入山ですか?戸惑う私をよそに、“道なき道”をどんどん進みます。

 

 

……く、苦しい。

 

 

運動不足の私には、もうすでに「苦行」です。

 

 

山中での休憩はまさにオアシス。木漏れ日にも仏が宿っているように見えてきました。もうすでに「悟り」を開いた気分に。(ほど遠いデスヨ)

 

途中より小谷城址につながり、「本丸跡の大広間」で昼食を取りました。

慣れない、険しい山道を歩いた後だったせいか、心から美味しい!と思いました。いや、幸せすら感じました。しかしながら、これを飲まず食わずって・・・本来の「千日回峰行」は、常人には想像もつかない世界です。

 

それは悟りも開けそうです。

 

小谷城跡の「大石垣」。

 

自然の石を使用しているとのこと。しかも、しっかりと計算されて大小積み上げられています。昔の人って本当にすごいですよね。

 

「帰りは景色を見ながらゆっくり下っていきましょう。」という案内役の方のお声がけに安心していたのも束の間、なんだか嫌な予感がしてきました。

 

 

えっと・・・確かこれ・・・「崖」ですよね。日本語で言うところの。

 

 

命がけで(?)下り、カメラのシャッターを押して帰ってきました。

 

 

スタート地点の「五先賢の館」に帰り着くと、お抹茶とお菓子のおもてなし。

 

涙が出そうなほど、美味しく感じました。

 

鴨みーる

そっかー。「絶品スイーツ」って、食べる前に8.5キロの回峰行に出れば出会える味のことだったんですねー。(笑)なんか都会とかに行かないと無いと思ってました。

 

記念講演会「相応和尚と千日回峰行」を聴講しました。

 

スタート地点から、ポケットにひそませた歩数計は「10668歩」でした!

■持ち物

登山の服装、帽子、履きなれたシューズ、水筒、弁当、雨具、タオル、杖、懐中電灯、救急薬

 

トレッキングシューズを購入して履いて行ったのは大正解でした。トレッキングポールも買っていきましたが、貸し出しもあるそうですよ。

 

「参加する皆さんが居るからこそ、イベントが続いていくのです。」と最後に謝意を述べる館長さんのお言葉が印象に残りました。

 

記念講演会をしてくださった、学芸員の「西原雄大さん」曰く、この回峰行の創始者である「相応和尚」の資料はあまり残っていないそうです。

 

でも、こういったイベントに参加することで、一般の私達でも、「相応和尚」の残した功績の保存・伝承に貢献できるのかもしれない、と思いました。少し厳しいコースですが、達成感ある、意義深い体験でした。来年はみなさんもぜひ!

 

鴨みーる
鴨みーる

神戸市出身、長浜市在住のフリーライター。
好物は、お酒とお笑いと音楽。
わんぱく真っ盛りの息子と、旬の情報を追いかけ回す日々でゴザイマス。

コメント

コメント4

五先賢の館 佐治寛嗣

こんにちは! 先日は一日回峰行の取材など大変お世話になりありがとうございました。 一日の様子を上手くまとめて頂き、貴重ななご意見をも頂き、今後の参考にして、心のこもった(チョコっと大げさかも❔)回峰行にして、ご参加者の方から鴨みーるさんのような一言が頂けるようにしていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

鴨みーる

五先賢の館 佐治寛嗣さま
コメントありがとうございます。こちらこそ、貴重な体験をさせていただきまして、本当にありがとうございました。一人でも多くの方々が、このイベントに参加するきっかけになれれば、と願っております。体験しながら、歴史についての知識を深め、悠久の時に想いを馳せる・・・そんな素晴らしい機会に感謝します。こちらこそ、どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

chekipon postでは、これからも滋賀県の”フレッシュ”な情報、”ディープ”な情報をタイムリーにアップして参ります。ぜひ、チェックしてくださいね☆

看板屋 ごろ吉

風景の美しさと裏腹の苦行、お疲れ様でした。
苦行せねば見えてこない世界を見事体験された、鴨みーるさん始め参加された皆様羨ましいかぎりです。
個人的には「本丸跡の大広間」でゴロゴロ昼寝したい感じです。
滋賀に来て10年経ちますが、前半は子育てでほとんど眠っていた感ありますので、このレポートで滋賀のええとこ知りました。
来年チャレンジできるかなぁ。

鴨みーる

看板屋 ごろ吉さま
コメントありがとうございます。新緑と、素晴らしい景色の中、貴重な体験をさせていただきました。

「本丸跡の大広間」は何度訪れても素晴らしいところで、私も緑陰のもとで、ごろ寝したくなります。(笑)

ぜひ、来年チャレンジしてみてくださいませ!☆


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