- 長浜市
年に一度の一斉公開!湖北たかつき観音の里めぐり【2016】
年に一度、全国から多くの仏像ファンが訪れることで知られる、長浜市高月町の 「第32回観音の里ふるさとまつり」に行って来ました。
去年まで例年8月第1日曜日に開催されていましたが、今年は10月16日(日)に開催。
さわやかな秋晴れの空の下、多くの湖北の観音様にお会いすることができました。
滋賀県の湖北地方特に長浜市高月町周辺は、 昭和の文豪・司馬遼太郎や白洲正子などに紹介された「観音の里」として有名です。
しかし無住のお寺が多く、拝観を希望する場合、通常は、事前に各お寺の守役お当番の方に個別に連絡しなければなりません。
しかし、 この「観音の里ふるさとまつり」の日だけは、年に一度の開放日!
高月町周辺(一部木之本町含む)の観音堂やお寺が、一斉に公開されます。
JR北陸線高月駅前より町内各地の観音様をめぐる巡回バスが発車し、各コース1日乗り放題パス1,500円には、各お寺の拝観料も含まれています。
この日は、 高月駅から北近江温泉前を経て、紅葉の穴場としても有名な長浜市木之本町の鶏足寺跡近くにある己高閣・世代閣から石道寺、高月町の保延寺阿弥陀堂や観音堂等をめぐりラストはおまつりのメイン会場である門前市が開催されている渡岸寺観音堂(向源寺)へと向かうルートの巡回バスに乗り、観音さまめぐりを堪能しました。
巡回バスのルートは全部で3ルートあり、広い町内に点在する観音堂やお寺をこの日限りの臨時バス停でつないでくれています。
中でも渡岸寺の向源寺境内の門前市では、様々な地元特産物等の屋台ブースや観音めぐりスタンプラリーの景品交換所等が設けられ、多くの人でにぎわっていました。渡岸寺の十一面観音様は、全国に7躰ある国宝の十一面観音様の中でも屈指の優美なお姿で知られています。
お腹が空いたら、湖北のおいしいお米でにぎったおにぎりセットとあったかおうどんで、観音様のお膝元門前市のランチタイムを。ほっとひといき。
地元の有名な和菓子屋さん[菓匠禄兵衛]さんのおまつりイベント限定の、しっとりとおいしいベビーカステラも食べてひとごこちがついたら、いざ第2のコースの巡回バスにて、再び他の集落の観音様へ。
この巡回バスの他にも周遊バスツアーやレンタサイクルなど、広々とした田園風景が広がる湖北地域を様々な方法で観音様のもとに訪れることができる、地域の方々のおもてなし心があふれたおまつりでした。
(記事作成・写真:木下帆奈)
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