手書きの良さが光る、明治生まれのガリ版に挑戦!2016
9月25日(日)に、蒲生コミュニティセンターで開かれた「ガリ版アート講座2016」に行ってきました。
ガリ版については知っているでしょうか?
「え?何?」という方と、「なんだか懐かしい~」という方の二通りに分かれるのではないでしょうか?
ガリ版とは、明治生まれの印刷器、謄写版(とうしゃばん)の愛称。 ガリガリと版を切るので、こう呼ばれるようになったそうです。
昭和世代には懐かしさを覚える「ガリ版」。
学校の先生がテストや学級通信をガリ版で刷っていたり、卒業文集がザラ版紙の手書きだったりと、身近な印刷器でした。
一枚一枚インクの濃い薄いがあって、味がありました。
5月から始まっている8回の連続講座で、4回目の今日は謄写版技法の一つである「つぶし」を学びました。
平坦な鋼製ヤスリの上で、鉄筆を面状に押し当てることによって、出来上がりは塗りつぶされた面になります。
北陸の謄写技術の継承者である助田氏が特別講師で来ておられました。
インクの濃さや、ローラーの持ち方、力の入れ方などを教えてもらいました。
次は、いよいよ自分で版を切った原稿を実際に刷ってみます。
参加者のみなさんも緊張の面持ちで、ローラーにインクをなじませます。
どんな出来上がりになるか楽しみです。
「ちょっとずれてしまったけれど、五円玉が裏表とも模様が浮き上がりました」と出来上がりの作品を見ながら、「やっぱり難しいなぁ」と話して下さいました。
今日習った「つぶし」の技法を使って、五円玉と原紙のロウを生かして刷ることができました。
奥深い技に、とても興味を感じました。
あと4回の講座では、オリジナルバッグや多色を生かした版画に挑戦するとのこと。
手擦りを楽しみながら自分だけのものが作れる。
楽しみが広がりそうです。
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